「昔の話し…しても良い?」 「昔の話し…?」 「うん」 これは… あたしが生まれた時の話し。 「雲の上で生まれたの。 あたしのお母さんは魔法使いで、お父さんは…人間なんだ」 「えっ」 「魔法界では…人間は恐れなれてるの」 那津はベッドに座ったまま黙って聞いてくれた。