魔法使い雲ちゃん



「那津――「嫌い」

「えっ」


那津は、あたしを真っ直ぐ見つめながら言った。



「嫌い…なの?」

「別に良いだろ」


嫌いだから泣かなかった?

本当に…?



「何で嫌いなの?」