「別に。」 「別にって……」 カズは寂しそうな顔をした。 今日一緒にいた時には見せなかった一面。 「まあ話したくないなら聞かないけど。つかもう7時だぞ?家に帰んなくていいのか?」 「……いい。」 カズは家出だと察知したらしい。 だからこう言ってきた。