「いてっ!うわぁぁー!!」

俺は石に足を引っ掛けて転んだ。あっ…死んだかも…。

ビュン…。ザクッ!

俺は血が吹くのを見た。あれ??痛くない。じゃあ血は?獣が倒れてる…。獣の体を探ってみるが刃物は無い。これは…風系の魔法だ!

その時俺は人影を見た。

一方ウェイト側は…

「まるで相手にならないな…。プロミネンスフレア…」

ウェイトは天に手を挙げた。手からは赤い球体の玉がある。全力で獣に玉を投げる。跡形も無く獣は燃やされた。

「なんてしつこいの!こうなったら、ウォーターキャノン」

サリーの体の周りに水が出現した。水は形を変え、獣を包む。そのまま獣は息絶えた。

ウェイトはともかく、サリーも強い。レイも一瞬で獣を片付けた。俺を除けば、かなりの実力者がそろっている。

「この獣…召喚魔法だ。つまり、この近くに強い奴がいるぞ。気をつけろ」

召喚魔法とは決められた魔方陣を書けば、なんでも召喚できる魔法だ。

「やるねぇ、まさか獣を倒すとは、年齢のわりにやるじゃないか。まぁ…ここでバイバイ!」