学校は特に何事も無く、俺にとって物凄く早く感じた。そして今から帰らないといけない。

「おいコラ!てめぇ魔法が使えない分際で学校に来んなって言ったろ!?」
「………………」

黙って無視しようとするか、それが無意味だって事は俺が一番しっている。

「てめぇ、なめてんのか!」

不良の怒りは爆発し俺の胸ぐらを掴んだ。その瞬間

「その手をはなせ!!」

声が聞こえた。少しの間、誰に言ってるのか分からなかった。そして明らかに、こちらに向かって言ってる事が分かった。一体誰が?

「……はなせと言ってるだろ!!……エレキスパーク!」
「この感じレイか!?」

レイの雷系の魔法だった。たちまち不良は地面を走る雷に立っていられなくなり、その場に倒れた。レイがここまで強いとは思わなかった。

「次にライトに手を出したら、この程度の魔法じゃすまさんぞ!!……大丈夫かライト??」

気を失いかけてる不良に言葉を吐き捨てるように言った。俺は大丈夫だと言い、結構痛かった。

「ライト……強くなりたいか?」