バレンタインのキセキ。





中学生とは思えないのだろう。

あたしからも高校生にみえる。


175cmくらいある竜の身長。

あのかっこよさ。綺麗なくらいの。

そして抜群のスタイルのよさ。

それに明るい茶色に赤いメッシュ。



だれもが目をひくだろう。





ていうか竜、ぬいぐるみ買うのかな?


あの竜が?


あのかっわいいぬいぐるみを?







あたしはレジでお金を払っている竜を見た。



『………』


まあ、取りあえず竜の元に行くことにした。




すると、


「ほい」


と、竜がラッピングされたぬいぐるみらしきものをあたしに渡してきた。



『え?』



「これ、欲しかったんだろ?」


『う、うん。だけど何で?』


「さっきのお詫び、オレ的にもいじめすぎたしな」



「まあ、今日遊びに来た記念にでもしとけ」と、無邪気に笑った。



その笑顔にやっぱりドキッとしてしまう。







だけど、その笑顔をみながら変な感覚に襲われた。








あたしは、本当に竜が好きなのかな?