バレンタインのキセキ。





――――――……


「…な…りな…真李奈、」


『ん……っ……?』


誰?

てかここどこ?


何か視界がぼやける…


目を擦ると視界がしっかりしてきて、竜の顔が20cm先にあって、あたしは顔を硬直させた。




え?何でこんなに近いわけ?

てかあたしが寝てる場所って…


……竜の膝の上?






『うわああっ!///』




意識がはっきりしてきて、やっと起き上がったあたしに驚いた表情を見せる竜。





好きな人に膝枕されたっ!?


ヤバいよ!事件だよ!←






『あたし、何で…』


竜の膝にいたの?



って言う前に竜に言葉を遮られた。



「説明は後!もう着いたから、おりねぇと」


『あ、うん!』


もう着いたんだ…

と、ぼんやり思いながら
あたし達はバス代を払って、バスを降りた。


目の前には、遊園地の駐車場があって、あたし達は遊園地の入口に向かって行った。









「で、説明してやる」

『何故に上から目線!?』

「これがオレなの〜」

『…………』

「その軽蔑の目やめろよ、笑」

『ふーんだっ』