バレンタインのキセキ。





最初は走る体制とってたけど、あたしの足元見て速歩きに変えたから。


優しいな…

やっぱきゅんってくる。

やっぱ好きだな…




てか手、握られてる///



「速歩きな?バス停すぐそこだし」


『うんっ//』




……竜、手ぇ大きいなあ。

ゴツゴツしてる。
骨があたって。

男って感じがする。

あったかいし。




好きな人の手だしね。

握れてよかった//




少し歩いたところで、バス停に着いた。


竜が時刻表を確認すると、あと3分でくるらしい。



あたしと竜は、バスが来るまで、ずっと遊園地で乗りたいものの話をしていた。

その間、手はずっと握られていた。



手が湿らないか心配だったけど、なんとか大丈夫だった。






プシュー…
と音をたて、バスが到着した。



あたし達は、整理券をとり1番後ろが空いていたから、そこに座る事にした。


意外にも、人は少なかった。


席に座ったあと、手が離されたからなんだか悲しくなった。





まだ繋いどきたかったな…


なんて言えないけど。