バレンタインのキセキ。





ついでに首元には昨日のネックレス、指には昨日の指輪。



はい、あたしも実はこっそりつけてましたよ。




『だっ大丈夫らよ』



あっ、ヤバ。
かんだよいま。
おもいっきし。


だよがらよって……ι



恥ずい///



「ぷっ、かんでやんの〜」


意地悪な笑みを浮かべ、あたしを茶化す。



『かんでないもん!//』


必死な抵抗。

嘘を吐くという。笑




「嘘つけ、らよっつったよな?」



そう言いながらあたしの近くに歩み寄って、顔を近づけ満面の笑み。




近いな//

とか思いながらもまたもや抵抗。



『言ってない!竜、空耳なんじゃないの?//』


「え?空耳って何ですか〜?」



わざとらしく竜はあたしに言う。




ダメだ。

あたし、完全に竜に遊ばれてるι


『〜〜っもういいも〜んっ!』


「ふはっ」



竜は変な笑い声をだして近かった距離を遠ざけた。




後ろを向き、体をくの字に曲げ、腹と口をかかえ、肩を震わせる。

時々「ぶはっ」とか聞こえる。