え?え?は?

何でわかんの!?

とは言えなくて、


顔を更に赤くして俯くと、それが肯定に見えたらしく、


「そっかそっかぁ、早いねぇ。まだこっち来て少ししかたってないのにそんなに素敵な人がいたかぁ」


わざと語尾を長くして喋り出すお姉ちゃん。



『と…とにかく!いろいろ教えてくださいまし///』


「はいはい♪笑」



本題に入るため、お姉ちゃんは片耳だけで曲を聴いていたI bodのイヤホンをはずし、電源をきってベッドの上に適当に投げた。



I bod可哀相…笑




「よし!じゃあ、デートなら可愛い格好しなきゃね!」




と、気合いを入れるお姉ちゃんに
『だからデートじゃ…』

と否定するのはもうやめた方がいいと思い始めた。


『お姉ちゃん、ありがと♪そしてよろしく』

「どういたしまして、このお姉ちゃんにまかせなさいっ!」

『は〜い』



お姉ちゃんは、あたしの部屋のクローゼットと自分の部屋のクローゼットを行き来しながら見て、

「これはいい、これダメ、これあわない」

とかブツブツいいながら服を引っ張り出していた。