バレンタインのキセキ。





そう!それ!


『うん!その遊園地がいい!』



最近行ってないし、
それに二人で行くなら
暇なく、楽しく遊べるところが
いいし!


会話も尽きないと思うし?




「じゃあ決定な、明日の10時に○△公園こいよ!」



あたしの家に着き、竜は足を止めながらあたしに伝える。



『うん!わかった!何かあったら電話とかするね♪』


「おう、じゃあまた明日な」

『うん、送ってくれてありがと!おやすみ☆』


「いーえ、おやすみ」



それだけの会話を交わし、背中を向け帰っていく竜に小さく手を振った。




『………』


竜の後ろ姿が見えなくなった頃、


ボンッという効果音が聴こえそうなくらい、あたしの顔は赤くなった。


触ったら火傷しそう、って今、まさに使える言葉。



マジ…夢見てんのかな?
あたし、誘われたよね…

念のため、頬を軽くつねるが、痛みがある。


やばい…超うれしい!!

え!?
だってさ!?竜からだよ!?
やばいって…

ていうか…今日キスもされて…


『あー、ヤバい。ちょっと頭やばい』


独り言をいいながら自分の家に帰った。