「マジだ。すげーなこれ」
『だよね〜♪』
そして自分も左人差し指に指輪をとおす。
あたしのまたまたプライド
で、左薬指には指輪はめた
ことなくて、それをはめて
くれる人が竜だったら…っ
てちゃっかり妄想してたり
する奴。←
「あ、これオレからの」
竜は、あたしに何かが入ってる小さな袋を押し出すようにして渡してきた。
中には、ネックレス用の黒の入れ物があり、それを開くと、
『ハートの…ネックレス』
２センチ程の赤のハートに、
まわりはピンクの小さい
ラインストーンでかこまれて
いて、丁度真ん中には、
鍵穴の形で開けられてる
そんなネックレスだった。
可愛い。
普通にそう思えた。
「それ、なんか偶然だけどよ。ペア?のやつで、オレのはこれ」
ずっとネックレスを眺めていたあたしに、竜はそう言って、丁度このネックレスの鍵穴にはまりそうな小さい鍵がついたネックレスを見せてきた。
『マジだ…』
嬉しい。
本当にそう思った。
