バレンタインのキセキ。





『いーえ』って言おうをした時、竜が新たに声をあげる。


「何かほってある!」



………本当に子供っぽい。


竜って基本Sだし大人っぽい
人かと思ってたけど、意外に
そうじゃなくておちゃめなと
こもあるんだ。


と、思えたあたしだった。




『うん♪"RYU"ってほってもらった』



「マジか」


『マジ』



あ、てかあたし自分の
とってないじゃんι



『竜、ちょっと貸して』っていいながら紙袋を奪うと中から自分のぶんの指輪のケースを取り出す。


そして、また紙袋を竜に戻した。


「?」


竜が不思議そうに見てくるもんだから、あたしは説明することにした。



『竜のとあたしペア的な感じで買ったんだよね。あたしがハート、竜は龍。みたいな感じで。で、二人とも名前いれてもらった』



『ホラ』とあたしは自分の指輪を取り出し、竜に見せる。


あたしより背が高い竜に、手を挙げて見せなければいけないところが悔しかったけどさ。



変なプライドもってんな〜

って自分でもわかるι