バレンタインのキセキ。





竜、ドS確定。


『いやっ、たったつ!!//』


あたしは、腰に力を入れ急いで立ち上がった。


そんなあたしを見てクスクス笑いながら立ち上がる、竜。




周りは本当に人がいなくて、あたしと竜だけだった。



…お店の人もいないしっ!

スタッフルームかどっかに
行ってたり!?



『あ、』


手にある少しの重みに気付き、声を漏らした。



「どした?」


『あ、うん。コレ』



と竜に指輪の入った黒の紙袋を手渡す。


「ん?」といいながら受け取ると、中を漁り、指輪の入ったケースを取り出す。


そしてケースを開けると、指輪を取り出しながら、


「すげー…」


と何か、凄いパフォーマンスか何かを見たときのように独り言を漏らした。


しかも、天にかざすかのように指輪を持ちマジマジと見てる。



子供みたい。


あたしはそう思った。



あ、今も子供だけどねι

幼稚園児くらいの、
小さい子供。


珍しいものに興味津々な、
子供。笑



「マジかっけーし!大事にするわ!!ありがとな☆」