バレンタインのキセキ。





竜が振り向いたせいで、お互いの顔の距離が5センチ程になった。

どあーっぷにイケメーン。
ヤバすぎる〜



てか本当近すぎっ!!


あたしは思わず赤面になり、顔を逸らし、起き上がろうとするが、ドキドキのあまりマヌケすぎるけど、腰が抜けて思うように動けなかった。



「…マジ」

『へ?』


突然の竜の呟きに、またもやでマヌケな声を出しながら、もう一度竜の方を向くと、また視線が重なる。


「マジ、こんな風な状態で。オレ、身が持たないんですけど?」



………。

え?



それってまさか…?


ボッと顔が一気に赤くなるあたし。


あたしが赤くなる理由の元の言葉を発言した竜が、意地悪な顔をしながら言っていた事をあたしは知るよしもなく、





「まぁ、とにかく一回起きよーぜ。」


『うっ、うん///』


「嫌ならこのままでもいいんだけどな」



「丁度ここ、人全然いないし」


次は、しっかり捕らえた竜の意地悪顔。そして、あたしをもろからかってる竜の言葉。



めちゃくちゃ
からかわれてるし…。