バレンタインのキセキ。





あ、ヤバ。
今キュンってきた。



『う…うん//』



赤くなってることが自分でも分かって、竜が

「じゃあ戻るか」

って言ってくれたのが助け舟となった。





―――――――………


教室に戻ると、実咲と愛里菜があたしのところに来るなり、

ぐいっと腕をひかれる。



『わっ…!』



『何さぁ〜』と言いながら二人を見ると、



「「真李奈、竜くんの事好きなんでしょ?」」


綺麗にハモりながら、爆弾発言。



『なっ…//』


思わず赤面。



まぁ、間違ってないけどさ。

好きってゆーか、
気になってるってゆーか、
だからこそ、キスしてきた事
許せたってゆーか。


なんてゆーか。←


あー、竜自分の席に
戻っていってくれた事に
感謝だよ。


聞かれたらかなりまずいし。




そんなあたしに実咲は、

「さっき気になってる人教えるって言ってたけどそれって竜くんでしょ」

と告げ口かのように発言し。



愛里菜は

「てか、そうでしょ!」

と勝手に決め付けてるし。