バレンタインのキセキ。





「え?」


すっとぼけた声を出す。

表情もさっきのムスッとした表情じゃなくて、キョトンとしていた。



「え?って何さ」


「んぁ、いや、お前が謝んの初めて見たから」



と苦笑い。



実咲ちゃん、浬の言葉が
本当ならば今まで浬と
ケンカした時、
どうしてたのかい?


てか、初謝りになんのι?




「苦笑すんな…」


「悪かった、オレも反省してる」


にっと笑う浬からは、全く反省が見えてなくて、強いて言えば、実咲からの初謝りに嬉しさを抱いていた。





てな訳で、仲直り。
ちゃんちゃん♪



「まっりなー?奢ってくれるんだよねぇ?」


早速、そっちなワケねι


『あ、』


てか、忘れてたし。←



『んじゃ放課後〜』

「アイアイサ〜☆」



アイアイサ〜☆ってι


しかも、もう完璧元の
実咲じゃん。

さっきまでの負のオーラ
の変わりに花が飛んでるよ←



まぁ良かった。



―4時間目―


隣の席の竜くーんに、授業中、寝そうな時に名前を呼ばれる。


『ふぁ…なぁに?』