バレンタインのキセキ。





竜は、意地悪な笑みを浮かべながらあたしを「な?」と見てきた。



『え、ちがっ…「そうだろうが」ぅー…』



何か…悔しい!!
突っ込まれたところが!!



「そういや、真李奈ん家どこ?」


『えっと…三丁目の○○コンビニ近くの家』


「……だいたい場所掴めた。家に近づいてきたら言えよ?」


『うん』



「………」

『………』



沈黙。



えぇっ!?
こういう時どうすれば
いいんすか!?


『今日は楽しかったね♪』


的な事を言う系!?


あ、けど今更すぎるか!

まぁそれはそれでツッコミくるけど、その次はまた沈黙だろうなぁ…ι



んー…
誕生日とヵの定番系聞いてみるか!!



『ねぇねぇ、竜って誕生日いつ?』


「ん?オレ?8月13日」



おし、頭の中のメモ帳にメモしとこっ!!


竜って8月とヵ夏ってイメージあるよなぁ〜



『マジ?夏なんだぁ…』


「真李奈は?」


『1月26日☆冬だよ、冬〜』


「何か真逆の季節だな、オレ等」


『確かに』



あ、そうだ。

と、あたしは何かをひらめいた。