バレンタインのキセキ。





「あー、そうして」


「オレ等がちまちまとプリクラ切っててもキモいし」


浬と幸の言葉に、あたしは確かにと頷いた。




竜、浬、幸がプリを切ってる……、







駄目だ。キモい。

うん、少しでも想像したあたしがバカだった。



と、軽く後悔した。






「もう暗くなってきたし、帰るか?」


竜が外の様子を伺いながら、皆に問い掛ける。



あ、まじだ。

いつの間にか暗くなってる。



時間を忘れるってこの事だろうなぁ…。



「じゃあお開きにしようかぁ〜」


「実咲にもとづき、帰るの決定♪」


「じゃあ、オレ実咲おくるわ」


「浬は実咲ちゃんな。オレ愛里菜。竜は真李奈ちゃんよろしくな」


「おー、」



えっ…
あたし竜におくってもらえるの!?


まじ!?
まじのすけ!?←



超うれしい!!!
アハハ♪


だんだん壊れてきたあたし。


その間にも、皆は"さよなら"を交わしていて、意識がちゃんとしてきた頃にはお店の外にいた。




「真李奈、今まで意識とんでただろ」