バレンタインのキセキ。





『うまい☆』


結局、竜が何もなかったかのように席に座り、皆続いて座ったということ。


浬は納得してない様子だったけど、竜が

「しつこい男は嫌われるぞ」

という、一言を下し元に戻った。



つくづく、浬は単純だと思う。




「おっ、万莉奈のマックシェイク新しいヤツじゃね?」


『うん♪美味しそうだったからこれにした』



竜がマックシェイクを見て、小さい子供のように目を輝かせる。



かーわいっ!
何かおちゃめ!?



すると、あたしのマックシェイクに竜の手が伸びてきて、何をするかと思ったら…


「一口もーらい♪」


マックシェイクが竜の手に渡り、一口もらわれた。



って…


『…それ、あたし…飲んだよ?///』



赤くなりながら、そう告白。


竜も、その言葉を聞いて噴き出しそうになりつつも、ゆっくりとマックシェイクをテーブルに置き、顔を真っ赤にした。



「わっわりぃ//、ご、めんな?///」


まじ、顔赤すぎ。

てか、間接キス…///



「うわー、まさかの間接キ・ス?」


『み、さき…っ』