バレンタインのキセキ。





『ぷっ、竜顔赤いよ〜?』


すると竜は、

「お前もかっ!?」


って顔して


「わ、笑うんじゃねーよ!」


と言い返してきた姿にも
笑えたあたし。




「ていうかっ、真李奈ちゃん、何でオレ等は呼び捨てじゃねーの!?」


え?


いきなり大声だすから
ビックリしたけど、
そんな事って真面目に思ったし!



『えーっと、じゃあ、幸と浬でいいの?』


「「おぅ」」


『じゃあ、そう呼ぶ。』


「ん」

「感激〜ってか?」



浬、何がいいたい。



「感激〜てか?」

って言われても…



あたしは、そんな浬を見て、小さく『馬鹿?』と呟いてた。



そして5時間目。


「まーりーなー」


隣の席の人、つまり竜があたしの名前を小声で呼ぶ。



『何?』

先生に見つからないように教科書を机に立て、少し屈む。