バレンタインのキセキ。





『ケーキ!?ありがと〜♪』


ケーキと言う言葉に目を輝かせ、愛里菜からケーキを受け取る。



ケーキだってよ、ケーキ!

やっほほ〜い♪←


甘いものが食べたかったのさ
今!


何が入ってんだろ?



うひひ♪
よだれでそうだわ♪←






『よしっ!あたしケーキお皿に盛ってくる!先にあたしの部屋行ってて〜♪』


「「は〜い!」」




あたしはリビングに向かうと、お姉ちゃんはテレビを見て爆笑中、そしてお母さんは洗濯物を畳んでいた。




「あら、真李奈。実咲ちゃんと愛里菜ちゃん来たの?」


『うん!来たよ♪ケーキ持ってきてくれた!』


「えっ!?真李奈!ケーキ!?」


ケーキと言う言葉に、あたし同様お姉ちゃんも目を輝かせた。


やっぱり姉妹だな、と思う。



お母さんにケーキの箱を渡すと、箱を空けてしみじみと言い出した。



「いつもありがとうって言っておいて♪あたし達の分まで」


『りょ〜かい!』


「後からさきやにケーキ持っていかせるからね♪」


『アイアイサ〜!』



それだけ言ってあたしはリビングを後にした。