バレンタインのキセキ。





それから2週間くらいたった。


あの日以来、あたしと竜は気まずい関係にある。


なんというか、竜があたしに対する態度が冷めてるというか、なんというか…






実咲と浬はというと、あの日に浬が実咲に告って付き合うことになったみたい。



ラブラブすぎるくらいにラブラブだ。



実咲に「真李奈はどうだった?」って聞かれたけど「今は言えないから、言えるときがきたらちゃんと話す」って言ったら複雑そうな表情を浮かべた。




…何故か話したくない。と
そう思ったから。





そしてそのままの状態で夏休みに入った。







あの6人で夏休み中も遊んではいるけど、あたしと竜は気まずいまま。



既にその時皆は感づいていて、不思議そうにあたし達を見ていた。





―――――……


太陽がジリジリと照り付けるようないつもの毎日の中、実咲と愛里菜が遊びに来た。



「おっじゃまっしまーす♪」


「やほ〜♪真李奈♪ケーキ持ってきた!」



相変わらずハイテンションな実咲とケーキの箱を片手に可愛い笑顔を見せる愛里菜。