やっぱりバスの中でも沈黙で、竜は窓側に座ってたから外を眺めてたけど、間を空けたところにあたし達意外に女の人が座ってたからあたしが外を眺めようにも見れなくて、あたしはただ伏くことしかできなかった。
―――――――………
「じゃあな」
『うん、ばいばい。遠いのに送ってくれてありがとね』
「どういたしまして。ってか遠くねぇからな?」
バスを降りた後、竜はあたしを家まで送ってくれた。
『ううん、本当ありがと』
「いーえ、じゃあまた学校で」
『うん、ばいばい』
ご飯を食べてお風呂に入って、ちゃんとお姉ちゃんにもお礼を言って、服とかも全部帰して、ベッドに入って寝ようとしたはいいけど……
今日の事があったからか寝れそうにない。
告られたんだよね、あたし。
本当、素直に言っとけばよかった。
好きな人に告られるなんて、
初めてだったのに……
なんだか悲しくなって、あたしの目からは涙が溢れ出していた。
『…うぅっ…っ』
そのままあたしは、泣き疲れたのか、そのまま深い眠りにおちていった。

