マンションの経営者は最近

この街にも仕事を増やしてきた大きな会社で。


この数十メートルもある巨大マンションは

会社の寮で。


気前のいい社長さんはこの町に転勤してきた

社員の為にこの巨大なマンションを建てた。


なんともすごすぎる話だ。


そして

私はいまこうしてそのマンションの前に立っている。


もう事前チェックは済んでいる。


立地条件も

死亡条件も

問題ない。


あとはどうやってここに入るか、だ。


そしてこの最上階の部屋の住人に

どのように説明をしようか。


色々考えても仕方ない。

こっちは一刻を争うのだから。

とにかくポストに書かれている

部屋番号のインターホンを押してみる。