『○●行きの電車がまもなく参ります~』
黄色の線に立ち電車を待つ。
マナーモードにしていた携帯が震える。
これで何度目だろ・・・。
「はい」
仕方なく電話に出た。
『坂野!』
相手の声が大きすぎて耳がキーンとした。
「うっるさい!空くん声大きいよっ」
『あ、ワリィ・・・じゃねーよ!お前・・・なんで辞めてんだよ』
最初の勢いはどこにいったのか、空くんの声は段々と小さくなっていった。
「なにが?」
『・・・どこ行くんだ?』
「・・・実家に帰ろうと思うの」
もう関わることもないだろう。そう思って素直に行った。
『そうか。・・・いつから?いつから辞めようと思ってたんだ?』
「・・・谷口くんが結婚した日」
あの日から約1年・・・・悩み続けた。
そして出した答えはこれだった。
『なんで相談しなかったんだよ』
「迷惑掛けたくなかったの」
『迷惑だと思わねーよ・・・相談してほしかった』
「ごめんね・・・そして、ありがとう」
空くんには、なん度も谷口くんのことや仕事について助けてもらった。
『・・・坂野』
♪~♪♪♪~♪♪♪~

