「俺が誘ったのに待たせて、ごめん」
「別に大丈夫だよ」
別れてから初めてプライベートで待ち合わせをした。
定時で帰る七海を見て慌てて仕事を早くに終わらせた俺は、
七海を少しだけ待たせる形になった。
5日ぶりに目の前で見る七海がなぜか別人のように見えた。
5日前までは当たり前のように隣にいたのにな…。
「で、話しって何?」
「あ…あぁ」
今日が七海とヨリを戻すラストチャンスだ。
伝えるんだ。
「七…今までごめん」
「…」
「俺、七が隣にいることが当たり前になってった。
気持ちを言葉で伝えなくても、七ならちゃんと俺の気持ちを分かってくれているって思ってた」
「…」
「付き合う時間が長くなっていく分どこかで安心してたんだ」
「…」
「七なら我が儘言っても分かってくれる。
七なら理解してくれるって…七に甘えてたんだ」
「…」
「なぁ、七…今まで七に甘えててごめん。七にフラれてやっと自分の甘さに気づいた」

