宏太があたしにプロポーズ?
「愛子、俺と結婚してくれ」
宏太はもう1度あたしの目を見て言った。
「なんで・・・?」
今度はあたしが言った。
視界がだんだん滲んで宏太が上手く見えない。
涙が止まらない・・・。
「なんで、あたしにそんな大切な言葉を言うの?
晴子ちゃんが結婚したからって、そんな大切な言葉あたしに言っちゃいけないよ」
こんな夢みたいな事を言われても宏太はあたしに気持ちなんてない。
あたしなんてきっと、晴子ちゃんの代わり。
結婚できなかった晴子ちゃんの代わりなんだ。
「それは違う。大切な言葉だからこそお前に言うんだよ。
確かに今さっきまで俺はハルが大好きだった。
愛していた。
でも、この先・・・将来隣りにいてほしい相手じゃない。
一緒にいてほしいのは愛子なんだ」
お婆ちゃん・・・―――
―お婆ちゃん、なんであたしの名前愛子にしたの?―
―愛ちゃんにはね、人の愛を貰ってすくすくと育ってほしい。そう思って"愛子"にしたの―
愛する人から愛を・・・
お婆ちゃんがあたしの名前に求めていた意味を・・・
やっと・・・叶えられることができたよ―――

