この想いは・・・。




・・・―――――



「人間って我が儘だよね」



あたしは晴子ちゃんの結婚式に出席はせずに式場の庭にあるベンチに座っていた。




過去に辛い恋をした晴子ちゃんにはこれからもずっと幸せになってもらいたい。



でもそんな辛い恋をしていた晴子ちゃんをずっと近くで支えていた宏太にも幸せになってもらいたい。




でも・・・あたしも幸せになりたい。




晴子ちゃんは今日結婚する人、信くんが好き。


宏太はそんな晴子ちゃんが好き。


そして、あたしはそんな宏太が好き。



・・・・あたしたちは、なんで上手く恋ができないの?





ブッーブッーブッー


マナーモードにしていた携帯が鳴る。



「もしもし」


『愛子さん?』


「佐藤さん」


電話の相手は佐藤さんだった。


『昨日も言ったじゃないですか。あなたも佐藤になるんですから、僕のことは亮平って呼んでください』



優しい声で佐藤さん・・・亮平さんは言った。


「亮平さん・・・今知り合いの結婚式なんです」


『そういえばそうでしたね』


「なのでまた後ほど電話しますね」


『分かりました』


「それではまた」


『はい』


彼はとても優しい人。