「・・・それは今からのあたし次第だよ」
「愛子ちゃん、それは違うよ。
今からの愛子ちゃん次第とかじゃないよ。
結婚って今の幸せを永遠に共にするためにその人と結婚するんじゃないの?
結婚した後に幸せになるなんておかしいよ」
「晴子ちゃん・・・泣かないで」
晴子ちゃんはあたしの為に涙を流していた。
ねぇ、宏太。
あなたが何年も愛し続けている人は誰よりも優しい心の持ち主で、
あなたが何年も諦められない理由が素直に分かるぐらい
晴子ちゃんは素敵な女性だった。
「あたしの為に涙を流してくれてありがとう。
晴子ちゃんが言ってくれた意味も分かるよ。
でもね、結婚してからの幸せを探すのも良いとは思わない?
結婚しても恋ができるって嬉しくならない?」
「・・・」
「ほら、笑って?晴子ちゃんは今からみんなに幸せを分けてあげるんだよ。
分ける人がそんな泣いた顔したらダメ」
「・・・愛子ちゃん」
「たぶん、これから宏太がここに来ると思うの」
「え?今さっき宏太のお母さんと一緒に来たよ?」
「たぶんまた来るよ。宏太1人で」
「なんで?」
「内緒」
あたしの口からは言えない。

