「晴子」
「ん?」
「ありがとう。何回もあたしのために泣いてくれて」
「サクちゃんの気持ち十分分かるから涙が出ちゃうんだ」
「あたし、宏太が結婚するって教えてくれた日からずっと考えてたの」
「うん」
「晴子が言うように気持ちを伝えた方がいいのかなって考えた」
「うん」
「でも・・・あたしは気持ちを伝えてもきっとあたしは宏太を忘れられない」
「・・・」
「宏太を想い続けた気持ちは大きすぎるの。だから・・・」
「だから?」
「あたし、宏太の幸せを願うことにした」
「え?」
「宏太が好きだから笑っていてほしい。
もしも、あたしと宏太が付き合ったら、宏太をあんな幸せそうに笑わせてあげられる?って聞かれたらあたし無理だと思った」
きっと宏太を涙を流すぐらい腹を抱えて笑わすことならできると思う。
でもそれは違うこと。
「あたしは幸せそうに笑わせてあげられない。
だから愛子さんと幸せそうに笑う宏太を見たいから、宏太の幸せを願うことにした」
あたしの幸せは宏太とずっと一緒にいれること。
宏太の幸せは愛子さんとずっと一緒にいれること。

