「早和ちゃん……アイツの何処がいいの?」
急に質問された
何処って……
そんなの………
「全部だよ。モデルをしている“蓮”も普段は冷たいのにたまに不器用に優しくしてくれる“蓮音”も大好き」
すると悠基は私の手を離して
「すごい好きなんだね」
悲しそうに笑った
そうか……悠基君は私の事好きだったんだ……
すごい無神経な事言っちゃったかも
後悔していると
「俺早和ちゃんの事諦める。だって好きな子には笑ってて欲しいし」
悠基君………
「でもアイツが泣かすような事したらいつでも俺のところにおいで」
悠基は優しく私の頭を撫でた



