アイドル彼氏




「一人じゃないです」


立ち去ろうとしたら


「いいじゃん。遊ぼうよ」


強引に腕を引っ張られ路地裏に連れて行かれた


怖い


蓮音……


助けて




「何してんだ」


蓮音!


そう思い声のするほうをみると



「悠基君……」



いたのは悠基だった



「早和ちゃん!おいで!」


この時ばかりは逆らわず悠基君のそばに向かった


「チッ男付きかよ」


男はそう吐き捨て何処かへ行った



「ありがとう……助けてくれて……」


「早和ちゃん一人でいたの?」


「いや……蓮音と……」


そこまで言うと
悠基は私の両腕を掴み壁に押し付けた



「悠基君……?」


「アイツ何やってんだよ……」


ボソッと何か呟いていたけど私には聞こえなかった