嵐士:『あっ、はい。わかりました。

翔ちゃん、ほなまた後でな。』







が、翔は俺から離れない。毎度の事ながら、この瞬間は嬉しくもなるが悲しくもなる。



嵐士:『翔ちゃん、またあっち行ったらパパおるからな。

あっちで待ってるよ、パパ帰らへんしな。』




が、何も言わずに俺を何処かに引っ張り続ける翔‥‥‥





その理由はわかっている‥‥‥





この施設ではなく、自分の家に帰りたいのだ‥‥。


だから、いつも俺を見つけた時は俺を門の方へと引っ張っていく‥‥‥。