「有栖川、有栖川!」
目を開けると、そこはワンダーランドなんかじゃなくて、いつもの高校の教室だった。
「やっと起きたか。」
上を見上げると数学の先生である健ちゃんがいた。
健ちゃんはもうすぐ30歳だとは思えない童顔で、かっこいいってみんなから人気がある。
あたしは興味ないけど。
「マジ、んな堂々と寝てんなよー。罰として黒板に書いてある問題解いて。」
そう言われてあたしは席を立つ。
解き方なんて簡単、頭にある方程式が浮かびみるみるうちに答えが導かれる。
数学は得意分野だ。
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