「まぁまぁ、もうすぐ白うさぎが迎えに来てくれるんじゃね?(笑)」 そう言ってあたしの頭をポンポンっと叩いて、つかさ兄は奥の勉強机へと消えていった。 冗談で言ったのは分かってる。 だけどつかさ兄の言葉にドキッとした。 やっぱり期待してるんだ、あたし。 今日、またあの白うさぎを見かけるコトを… 「はぁ、そろそろ帰ろう。」 そう独り言をつぶやいて、あたしは本を閉じた。