「・・さっきのつかさの言葉。本音じゃないから。」 「え?」 リエ先輩の部屋に戻ってきて、直してもらった制服に着替えてる途中、突然リエ先輩がそんな事言うから。 先輩の方へ顔を向ける。 「つかさって、たまにイライラするぐらい不器用なんだよね。・・ねぇアリスちゃん。初対面で失礼だとは思うんだけど、あなたは、一体誰が好きなの?宇佐美君?つかさの弟?それとも・・・」 真剣な眼差しが、刺すように痛い。 あんなに優しかった、さっきまでのリエ先輩とは違う顔。 もっと鋭くて、怖い。 あたしは…