『静!明日バーベキューしに○×公園行くらしいぞ!』
『えっ!?そうなの?』
『また聞いてないのかよ』
『って…どうせまたお母さん達が急に決めたんでしょ』
下校途中、遥と別れた直後、帰り道で一緒になった圭と、二人で話しながら並んで歩いていた。
『つーかお前さぁ…』
『なに?』
『なんでお前の絵日記飾られてないの?』
『えっ……あ、あぁ。なんかなくしちゃったんだよね』
『なくした!?バッカじゃねーの』
『圭にだけはバカって言われたくないんだけどー』
震える胸の内を隠しながら、あたしはそう言ってわざと笑顔を作っていた。
最近、圭とは学校では話さない。
圭が近付いてくるって気付いたら…
あたしは避けるように圭から離れたり。
必要以上に、圭とは話をしないようにしてた。
常に誰かに見られているような気がして…
なんだか怖かったからなのかもしれない。
気にしないようにしていても、段々エスカレートする嫌がらせ。
だから…
なんか怖かったんだ。