『何が楽しいんだろうね、あんなことして』
学校からの帰り道、あたしの隣を歩く遥が呆れたような声でそうつぶやいた。
『だね…』
きっと…あんなことをした本人達は、ヒマつぶしとかちょっとした嫌がらせ程度にしか思っていないんだと思う。
“仲良しアピールとかうざいんですけど”
圭の幼なじみであるあたしが…彼女達にとってはすごく邪魔で、目障りな存在なんだよね。
『ま、何があっても遥は静菜の味方だからさ、あんな奴ら逆に無視しよ!』
落ち込んでいたあたしに、遥は笑顔でそう言ってくれた。
遥がいてくれてよかった。
こんな時…改めて親友の大切さが身にしみる。
何があっても変わらないでいてくれる遥の存在は、あたしにとって一番の心の支えになっていたんだ。