『……』
『さっき来たらね、みんなが騒いでたんだ。だから近くまで見に行ったら…静菜の名前の部分だけが残ってて…他の部分は多分黒のマジックか何かで塗り潰されてるみたいなんだ』
『そ…なんだ…』
一瞬ギュッと胸が苦しくなった。
真っ黒な…あたしの絵日記。
圭との思い出までもが…
真っ黒に塗り潰されてしまったような気持ちになる。
『ハハッ』
『仲良しアピールとかうざいんだよねー』
『言えてるー!』
窓際ではそう言って笑い声をあげる女の子達。
その中から、あたしをジッと見ながら睨みつけてくる女子の姿が見えた。
岩本…さん。
あたしはすぐに彼女たちの仕業だと分かった。
あたしと圭が似たような…あんな絵日記を書いていたから。
だから…



