『おはよー』
『ちょっ!来た来た!』
『やばくない?』
『なんで黒いの?』
翌日、登校したあたしの顔を見た途端、そんなふうに一瞬ざわついたクラスメート達。
あたしはそんな周りの雰囲気に少し違和感を感じながらも黙って席へと腰をおろした。
『静菜!』
そんなあたしのもとに…
急いで駆け寄ってきた遥。
『あ、おはよー!』
『おはよーってゆうか…』
えっ?
『うしろ…見た?』
いきなり小さく耳元でつぶやく遥。
うしろ?
そう思いながら教室の後方を振り返ると、たくさん飾られていた絵日記の中に、真っ黒い色をした一枚の絵日記があたしの目に飛び込んできた。



