『神谷さんうまく書けてるじゃない』
提出した絵日記を手にした先生も、遥と同じように上手に書けていると褒めてくれた。
『そういえば大倉くんも似たような絵日記書いてたわよ。一緒に花火したの?』
先生はそう言うと、重ねられていた提出済みの生徒達の絵日記を、パラパラとめくっていく。
『あった。ほらっ』
先生はそう言って、圭の絵日記をあたし達に見せてくれた。
『うわっ、全く同じような絵じゃん』
遥がそう言ってあたしを見る。
『ほんとだ…』
そこに書かれていた絵日記の絵は…
花火を手にしたあたしと圭らしき男女が、楽しそうに笑っているものだった。



