『課題だった夏の思い出の絵日記と、貯金箱、ちゃんと提出してから帰ってね〜』




先生がそう言うと、クラスメート達はぞろぞろと前に集まって課題を提出していくと、それぞれ帰路へとついていく。




あたしもゆっくり立ち上がると、遥と一緒に絵日記と貯金箱を手に先生のもとへと歩いていた。





『静菜!超うまいじゃん』



隣に立つ遥が、あたしの絵日記をのぞきこむと、一言そう言った。




『そうかなぁ?』


『うんっ!花火!って感じ』




遥がそう言って褒めてくれたあたしの絵日記は…



圭と一緒にたくさんやった花火の絵だった。