『ほらっ見てみろよ』
そしてそう言うと、あたしの机の上に、数学の宿題を二冊並べた。
『ここ、間違ってるらしいぞ。仲橋のだから間違いないはず』
圭がそう言って指をさすと、あたしの宿題を丸写ししていた圭の宿題と仲橋の宿題をジッと見比べてみた。
『あ…ほんとだー』
仲橋はかなり頭がいいし。
確かに…ここはあたしも難しいと思ってた。
本当に間違ってるかも。
『ったく…頼りになんのかならねえのか…』
圭はそう言ってフッと笑うと、あたしのおでこを指で軽く弾いて自分の席へと戻っていった。
『いったーっ！』
本当は全然痛くなんかないのに。
おでこを弾かれただけでオーバーすぎるくらいのリアクションをしながら、ドキドキする胸の内を必死で隠した。
頭とかおでことか…
圭に触れられるだけで体中がドキドキでヤバイくらい反応してる。
もうっ…
