『遥…あたしね、やっぱり圭のこと……』
『やっと好きって気付いた?』
『……うん』
『可愛い〜静菜♪』
『もうっ!からかわないでよぉ』
『うまくいくといいなぁ〜♪できることは協力するから頑張っていこう!』
『う…ん…』
戸惑うあたしと。
笑顔ではしゃぐ遥。
頑張っていこう!って言われたものの。
一体なにをどう頑張ったらいいんだろう?
どうすれば幼なじみとしてじゃなくて、一人の女の子として圭に見てもらうことができるの?
初めての恋だったから。
だからどうすればいいのかなんて、そんなの全然分からなくて。
結局そうやってウジウジと悩んでいるうちに、夏休みは静かに終わりを迎えていた。