『あ、俺ら今から家の前で花火するけど大丈夫だよな〜?』


『手持ち花火でしょ?音も鳴らないし大丈夫じゃない?あ、でもバケツに水入れて持っていきなさいよ〜』




圭と圭のお母さんがそんなやりとりをすると、圭はあたしに『行くぞ』と、一言言って玄関の方へと歩いていった。





『偉そうに“行くぞ”とか言っちゃって。ごめんね〜静』




おばさんはそう言うと、なんだか呆れたような顔をして笑っていた。





『慣れてるから大丈夫っ』




あたしはそう言うと、圭のあとを追って玄関へと向かった。