『ごちそうさまでした!』 そして夕飯をごちそうになったあたしは、食べ終わるとキッチンまでお皿を下げるために、そう言って立ち上がろうとした。 『いーよ静、置いておきな』 『ごちそうになったし洗い物ぐらいするよ』 『いいよ座ってな』 『あぁ…うん』 そう言われて、あたしはゆっくりとまた腰をおろした。 『ほんと、圭とは大違いだね。女の子だったらこんな風に後片付けとか手伝おうとしてくれるんだよ〜圭?』 『残念ながら俺は男だからなっ』 圭はそう言いながら、おばさんを見てハハッと笑っていた。