『もうっ!仕方ないなぁ』




そして、結局いつも…


あたしはその一生のお願いを聞き入れてる。





『サンキュー!』




圭は悪びれる様子もなくそう言うと、あたしの宿題を当たり前のように開いて写しはじめた。




ったく…バカなんだから。



でも…こうして二人っきりでいられることが嬉しくて。



あたしは黙ってそんな圭を見つめていた。