『冷たっ!でも…気持ちい〜っ!』 海のひんやりした水がくるぶしあたりまで波打ってくる。 『だろっ?』 圭はそう言ったあたしに、またニッと笑ってくる。 ドキッ… また心臓がドキドキしてきた。 ねぇ圭。 あたしのこんな気持ち――― あんたに分かるわけないよね。 だってあんたにとっては… あたしはただの幼なじみ 分かるわけ…ないよね。