「俺がお前を守るって、約束しただろ?」
ぎゅっと抱きしめられていた腕が、また強くなる。
「もう1人で抱えこむな。俺がいるから。ずっとここにいるから。お前のそばにいるからさ」
「でもっ…」
「でもじゃねーって!黙ってろ」
圭はそう言って、また強くあたしを抱きしめた。
ねぇお母さん?
いいのかな?
あたしは圭を好きでいていいのかな?
生きて、許してほしかった。
ちゃんとお母さんに…圭への想いを分かって認めて、また笑ってほしかった。
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